【第100回】次の文を読み1~3の問いに答えよ.

Aさん(60歳,女性)は身長155cm,体重70kgである.エレベーターがあるマンションの4階に住んでいる.左膝の痛みが徐々に増強し,趣味の茶道での正座や和式トイレ使用が困難になった.Aさんは,変形性膝関節症と診断され入院した.左膝の人工関節全転換術を受け,術後経過は順調である.

【問題1】
Aさんの関節可動域訓練が開始された.Aさんは痛いし,動かすと傷が開きそうで痛い」と話している.Aさんへの看護で最も適切なのはどれか.

  • 怖いことはなにもないと伝える.
  • 創部が開くことはないと伝える.
  • 怖いという気持ちを尊重して訓練を延期する.
  • 訓練は無理の無い範囲から徐々に開始されることを伝える.

【解説】

  • × 疼痛と創の離解に対する恐怖感の訴えであり,根拠のない否定はしない.
  • × 創部離解の可能性はある.
  • × 気持ちの尊重は大切だが,訓練を延期しては関節拘縮や筋力低下につながる.
  • ○ 設問の通り.

【正解④】

【問題2】
AさんはT字杖での三点歩行を開始することになった.AさんはT字杖を右手に持っている.三点歩行の指導で適切なのはどれか.

  • まず杖と右足を同時に出して,次に左足を出す.
  • まず杖と左足を同時に出して,次に右足を出す.
  • 杖をついた後で,右足を出し,次に左足を出す.
  • 杖をついた後で,左足を出し,次に右足を出す.

【解説】

T字杖を用いた三転歩行は杖をついてから患肢を出し,患肢の負担を軽減してから健肢を出す.

【正解③】

【問題3】
Aさんの退院後の生活の指導で適切なのはどれか

  • 「正座は避けてください」
  • 「和式トイレが使えます」
  • 「なるべく階段を使いましょう」
  • 「ベッドではなく,畳に布団を敷いて寝ましょう.」

【解説】

人工膝関節全置換術後の生活は,基本的に洋式の生活に切り替えるように指導する.座るときは椅子に腰かけるようにし,トイレは洋式,寝具はベッドを使用するようにする.また,階段の使用は膝関節に負担がかかるため,なるべく避けるようにする.

【正解①】