看護学生のカンファレンステーマの決め方や進め方 司会の進め方

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実習中よく看護学生が悩むのはカンファレンステーマです。ここでは

これらを解説します。

看護学生が行うカンファレンスには以下のような意味と必要性があります。

① 個々の体験を共有する

個人の学びには限界があります。グループで意見交換することにより、学びの幅が広がります。

② 計画や実施の評価

自分の意見だけでなく、色々な目線で計画の妥当性や実施内容の検討ができます。

③ 価値観を広げる

色々な意見を聞くことや取り入れることで、自己の価値観が広がります。

④ 知識の習得

個々の学習では限界があります。グループワークで自分にはなかった知識を得ることができます。

⑤ 問題の解決

自分で解決策や打開案が見当たらなかった時、グループで話し合う事で解決にむかうことができます。

⑥ 自己の振り返り

発表したり、人の意見を聞いたりすることで、自分自身の行動はどうだったかの振り返りをすることができます。

看護学生が行うカンファレンスの目的は全て看護や医療の質を上げるためです。看護には正解がないことがたくさんあるので、色々な意見を取り入れ、工夫しながらより良い看護を探さなくてはなりません。

その時に、カンファレンスというツールを使う方法があります。自分の意見を整理しながら、他者の考えを聞き、より良い看護を見付け出していく。それがカンファレンスの目的意義です。

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看護学生がカンファレンスで悩みが多いのはテーマについてです。決め方、見つけ方の1つとして実習の目的、目標をもう一度見直しましょう。そこにテーマのヒントがあるはずです。他にも、

  • うまく行ったこと
  • 上手くいかなかったこと
  • 安全・安楽・自立の観点から振り返ってみたこと

などがカンファレンステーマになりやすいでしょう。

カンファレンステーマ具体例を挙げていきます。

① 学生が共通して関心のあるもの
  • 急性期にある患者や家族の心理
  • 受け持ち患者の情報と看護の方向性
  • 在宅療養における患者家族の心理
  • うまくいったと感じた患者との関わり
② 患者さんへの介入で上手くいかず困っているもの
  • 保清を拒否する患者への導入
  • 術後の観察について
  • 人工呼吸器をつけている患者の清拭
  • 終末期における疼痛の看護
③ 他の人にアドバイスを求めたいもの
  • 患者に効果的な指導方法
  • 言語障害のある患者とのコミュニケーションの取り方
  • 看護師の指示を守らない患者との関わり

これらカンファレンス例を参考にしてみましょう。

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受け持ちがいなくても、実習に来ている限り学習のポイントや目標があるはずです。そこから、みんなの意見を聞いてみたいな、と思うようなテーマを探しましょう。

受け持ちがいない時にしかできないテーマというのはありません。受け持ちがいる時でも、そのテーマでカンファレンスする事はできます。

しかし、せっかく実際の患者さんを受け持っている時には、患者さんの疾患であったり、ケアをして感じたこと悩んだことを話し合うカンファレンスの方が、実習目標を達成するうえで効果的かと思います。

看護実習目標に関する詳細は看護実習の目標と計画 具体的な立て方のポイントや疑問をご覧ください。

受け持ち患者さんがいない時には、いつでも話し合えるテーマのカンファレンスをお勧めします。

  • 他職種との連携の取り方
  • 病院という環境について
  • 患者のプライバシーの保護について

司会の役割と進め方

司会の役割は司会進行だけではありません。空気を読んで、円滑に進むように気を配らなければなりません。話が脱線したら話を戻し、要点がまとまらない時はそれをまとめる力が必要です。

まとめる事に苦手意識のある方もいるかもしれません。上手にまとめるには訓練が必要です。

自分が司会でない時にも、自分の中でまとめをして理解する工程が大事です。これは、まとめの訓練だからするわけではなく、カンファレンスに参加するからには全員がこの意識がないといけないものです。

他の人の発言をよく聞き、大事な所や気になった所はメモに取りましょう。
それを見返して、まとめを考える、という作業を、カンファレンスのたびに行ってみてください。

まとめが上手だなと思うメンバーは、どんなふうにまとめているかをよく聞きましょう。

そしてまとめが上手じゃないなと思うメンバーの、どこが改善点なのかをよく観察しましょう。人のフリ見て我がフリ直せ、ということで、他の人から学ぶことはたくさんあると思います。

①導入

まず挨拶をし、テーマ、各役割、予定時間などをメンバーに伝えます。

②展開

各メンバーや、議題提議者の発表、意見交換、発表の促し、話の方向性の舵を取り、時間内でテーマに沿った話し合いができるように回します。

③まとめ

意見をまとめ、指導者や教員にアドバイスを求めます。最後に結びの挨拶を行います。結びの挨拶では、アドバイスを受けて更に学んだことなどを言うことができるとより良いですね。

司会だけがまとめるわけではありません。司会はまとめを言葉にするという役割があるだけです。

書記の時も、参加者の時も、常に人の意見は自分の中でまとめないといけません。しっかり聞きましょう。メモを取りましょう。それを見返してまとめましょう。そして、苦手な人はそれを繰り返し行いましょう。

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学生からの意見としては、
「人の意見を聞いて自分にはない発想を取り入れる事ができる」
「悩んでいたけれど、他の人に賛同されて自信が持てた」
などがありました。自分の意見を検討する意義もあるんですね。

まずは個人思考を大事にしてもらいたいです。間違ってもいいし、少数意見でもかまいません。自分の意見を持つことが大切です。それが後に看護観につながります。

そして発表する力をつけて欲しいです。勇気だけではなく、文章をまとめる能力も入ります。人に伝えるにはどう発表したら良いかを考えてほしいです。

人の意見を聞く事も大切にしてください。聞く、というのは耳に入れるだけではありません。何を言っているのかを読み解き、理解しようとしてください。自分と違う意見であっても、決して批判はしないようにしましょう。

最後に、空気を読む力を身につけましょう。司会だけではありません。人の意見に反応(頷きや、質問)したり、自分が発表している時の他のメンバーの反応をみて、自分の発表は的外れではないか、長過ぎてはいないか、など周りを見られると良いですね。

意見を言うことを恐れず、たくさん色々な人と話合って、多くの学びを得てください。

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