看護実習で学んだこと実際の感想 大変な事、不安な事

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順子ちゃんは実習どうだった?

実際に患者さんと関わって色んな事が学びになっています

順子ちゃんが感じた事をここでは話してみて
きっと学生も参考になるわ

※少し長いのでブックマークをして何度も見返してください。

目次

看護実習で学んだこと実際の感想 大変な事、不安な事

コミュニケーションの気づき

看護コミュニケーションでは、観察が大切だと感じました。

患者はさまざまなメッセージを発していて、それは発言だけではなく表情やしぐさ、目線、行動など、一つ一つに患者さんの思いが含まれています。

そもそも”病院に入院する”ということは、患者自身に何か入院しなくてはならない理由があって、普段の日常生活とは異なった生活を送るということです。

その中で患者がさまざまな思いを抱えているのは当然のことで、患者に一番近い存在である看護師は、その思いに気付き、触れることが大切だと考えました。

特に、私は会話中の患者の「…」には、患者の一番の思いやメッセージが含まれているために重要だと考えました。

入院生活の中で自分の思っていることや、感じていることを表現できていない患者は多いのではないでしょうか。

私の受け持った患者もそのうちの一人で、自分の気持ちを受け止めてくれる人が欲しかったのではないかと感じ、看護計画を立てる上で、患者の少しの変化をも見逃さずに、患者の思いや気持ちを受け止める ためにも、日々の観察が大切だと感じました。

しかし、感情を表出する環境を整え、関係を作ることもまた重要です。

「傾聴」と一言で表すのはとても簡単ですが、実際に実践しようとしたとき、とても高度な技術を要すると感じました。

まずは相手が話したいと思えるような空気や関係を作ることから始まりますが、自分の胸中を打ち明けることが容易なことではない人が多いのではないかと思います。

そのためには相手に関心を向けることが大切で、誠実さを持って接したり、相手を大事にするという気持ちを表すことによって、まずは信頼関係を構築していくことがケアにおいて最も重要なことだと実感しました。

そして、患者の思いを受容していくとき、教科書で習うような共感や言い換え、相づちなどももちろん大切ですが、沈黙という「間」を作ることや、相手の言葉 を待つということ、手を握ったり身体をさすることなどの非言語的コミュニケーションによっても患者の思いを受容していることを表すことができると考えました。

もっとコミュニケーションの事を学びたい方は看護実習コミュニケーション 困ったら使える対象者別方法をご覧ください。

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看護実習で不安だったこと得られた事

看護実習のときは、自分の知らない世界に足を踏み入れることに対して不安を感じ時にはストレスにもなりました。

今までは授業などで主に机上で勉強していま したが、実際に看護実習に行くと自分の知らないことばかりで、無知であることに不安だった気がします。勉強しても、常に勉強不足である気がしていました。

得られたことは、看護の持つ人への影響力の大きさです。

患者を生活者として全人的に捉えるとこで、医療的な介入だけでなく、患者の生活に影響を与えることもできる、幅の広い職業だと思いました。

成人実習をするまでは看護師になりたくないために、卒業後は一般就職を考えIT企業で長期インターンをしていました。

しかし実習を通して、職業における人への影響力について考えたときに看護職などの医療職は、代替が効かない、人への影響力が特に大きい職業で、たった一言で患者の人生を左右してしまう、そんな大きな力を持っていると思いました。

患者と関わることで自分の中での看護観が大きく変わったのを感じました。人生のターニングポイントの一つだったと思います。

看護学生の悩みの詳細はをご覧ください。

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どう活用しどんな看護師を目指したいか

実際に実習中の学びは体で感じていくものだと思うので、ここには書ききれないほどのことだと思います。

今までの学びを通して私が目指す看護師像は、心遣いや気配りができ、人に感動を与えることのできる看護師です。

清拭が上手、採血が上手などといった技術的なレベルが高いことは、看護師として患者と関わっていく上でもちろん大切なことですが、人としてのモラルがあり、心遣いや気配りができることはもっと大切なことだと思います。

また、人が変化しようとするときは、心が動いたとき、すなわち人が感動したときです。私は現在3年生なので、精神・小児・急性期・慢性期・終末期看護学と、これから実習本番を迎えるため、今後どのような看護観になるか分かりません。

患者との信頼関係を築き、心を動かすことのできるような看護師を目指したいです。

老年看護実習で学んだ事

2年次に特別養護老人ホームへ看護実習に8日間行きました。対象者と関わるときには、ケアプランの方向づけのために、対象者の

  • 「核になるもの」
  • 「生きている」
  • 「より豊かに生きる」

という3つの視点から情報収集し、アセスメントをしました。

まず、「核になるもの」の視点では、対象者が今までどのように生きてきたのか、どのような考え方や価値観を大切にして生きてきたのか、というアイデンティティーについて情報収集をしました。

次に「生きている」の視点では、対象者のADLや心身の状態、バイタルサイン、基本的生活における援助の度合いなど、人間生命を維持するために大切なこと について着目しました。

そして、「より豊かに生きる」の視点では、対象者の趣味や特技、娯楽、日常生活における習慣など、対象者が生活を豊かにするために していることについて着目しました。

そのように対象者と関わっていくなかで学んだことは大きく分けて2つです。

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1つ目

個別性を重視し自尊心を尊重したケアを提供するためには、先述の3つに分けて収集した情報を融合させてケアプランを練ることが大切だということです。

「核になるもの」を軸としたケアプランを立てることが個別性を重視した認知症ケアになり、自尊心を尊重することができます。

精神疾患やさまざまな既往歴がある場合には、それらを考慮することが個別性に基づいたケアになります。

そして「核になるもの」をもとに、「生きている」視点でアセスメントした要素を加え、食事介助・排泄介助などの援助の度合いをはかります。

自尊心が高く、人に援助されることを嫌がる高齢者も多いため、このバランスを見ることは難しいことですが、大切なことだと思います。

さらに、それらの情報に「より豊かに生きる」要素を加え、その人がその人らしく生きるために大切なことを見出します。

認知症の高齢者の多くが暮らす、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などでは、生活が単調になりがちで毎日テレビを見ているだけなど、同じことの繰り返しをしているような気分になってしまいます。

そこで、参加型のアクティビティを取り入れたり、高齢者のもつ特技を生かしてもらったりすることによって、生活にメリハリが生まれQOLが向上するのだと思いました。

今後、超高齢社会が進んでいくにつれ、認知症の高齢者も増加していくことが予想されます。




そのような状況下でも、最期まで自分らしくいられるようなサポートをするために、一人一人に丁寧なアセスメントと細やかな看護をしていくべきだという事がこの看護実習の感想と学んだ事です。

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2つ目

看護師は対象者と関わるときに、その家族や地域も巻き込み、包括的に対象者と関わることが大切だということです。

施設と利用者の結びつきだけではなく、家族も一緒にケアに参加してもらうことのできるような環境づくりをするように働きかけることが必要だと思いました。

施設にいると、頻回の面会がない限り家族との関わりは薄くなってしまいがちです。

しかし、大きな地域での行事が行われるときなどには、家族を呼び込んで参 加してもらうことで、家族との関係を良好に保ちつつ、また利用者は家族と離れてしまったという意識を持つことを避けながら、安心して暮らすことができるの ではないかと考えました。

個々の家族の都合もあり、なかなか実現は難しいと思いますが、地域を含んだ視点を持つことが大切な事を学びました。

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成人看護学実習で学んだ事

2年次に大学附属の病院へ2週間実習に行きました。基礎看護学の分野での実習だったため、3年次の実習のような本格的な看護介入というよりも、どちらかといえば患者さんの「安全・安楽・自立」を考えたときにどのような働きかけが必要であるかという視点での看護実習でした。

その実習で立てた目標は2つで、1つ目は、看護計画を立てる上でどのような思考の過程を経ているのか、またその上での大切なことについての学びを深めること。

そして2つ目は、病院内における看護職や看護援助のあり方についての学びを深めることです。それらの目標を持って臨地実習で学んだことを目標ごとに述べます。

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1つ目

目標である、「看護計画を立てる上でどのような思考の過程を経ているのか、またその過程での大切なことについての学びを深めること」についてです。

今回の看護実習ではこの目標に関して下記のようなことが学びと感想です。

それは、看護計画を立てる上で大切なことは、要因の要因を追求することだということです。今まで、授業では「根拠に基づいたケアを行う」と、教わってきましたが、私の中での根拠とは例えば、「駆血帯を巻く理由は、駆血することにより血管を怒張させ採血しやすくするため」などの技術面におけるものだと考えていました。

しかし、今回の実習を経て「根拠に基づいたケアを行う」ことのもう一つの意味を認識することができたのではないかと考えています。

それは、”なぜそのケアが必要なのか”ということを考えたときに、その要因で立ち止まるのではなく、”ではなぜその要因が存在しているのか”という要因の要因まで追求し、考えられる可能性を全て洗い出して、実際に患者の情報を照らし合わせて紐付けることが大切だと感じたからです。

患者について細かく分析すればするほど把握しなければならない情報量が増え、患者に近づきアセスメントすることで、個別性があり、かつ根拠に基づいたケアプランになるのだと考えました。

日々の観察やコミュニケーションから得られる情報だけではなく、フィジカル面や検査データなど、多角的に患者を捉える必要があり、その結果、全体像や看護ニーズを把握することができます。

要因の要因を知るということは、患者を全人的に捉える上で必要なことです。

つまり、要因の要因には必ず生活背景や既往歴、家族関係やその人の価値観などが 影響していて、それらを把握して生活者として患者を捉え、ケアプランに反映させることによって個別性を重視した根拠をもった看護実践へ繋がる事を学びました。

「個別性」と一言で片付けてしまうのは簡単で、今まで具体的なイメージがつかず、その言葉の意味について深く理解できていませんでした。

しかし、実際に一つの看護問題に介入して行く中でその意味を学ぶことができました。

それは、要因の要因に生活者としての患者があるということの他に、クリ ニカルパスや一般的な疾患に対する知識などの共通性を理解しているという前提がなければ、患者の個別性を見出だすことはできないということです。

つまり、共通性を理解していなければ個別性を理解することはできず、個別性を重視した看護を行うことはできないということです。これは、看護をする上ではとても大切な考え方だという事が学びとしての感想です。

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2つ目

目標である、「病院内における看護職や看護援助のあり方についての学びを深めること」についてです。この目標に関しては3つの学びを得ることができました。

3つ目

患者と看護師の間には相互作用が働いているということです。

患者に関心を向けて、気遣いをしながら関わっていく中で、患者との間に関係性を構築できたと感じたときや、患者の目に見える変化を把握できたとき、患者が今までできなかったことができるようになったときなどは、素直に人として「嬉しい」という感情を抱きました。

逆に、患者の辛い気持ちや状況を想像して思いを寄せると、悲しさが込み上げてきたときもありました。

そしてそのとき、さらにこの患者のために私ができることは何だろうと考え、私ができることは実行したいと感じました。

こうしたことから、患者と看護師の間には相互作用があり、「患者—看護師または看護学生」という関係ではなく、「人間—人間」として関わっているのだなと感じました。

先生はこれを「ケアリング」という言葉で教えてくれましたし、さらに「患者と関わること自体がケア」とも教えてくれました。私は看護実習を通してその言葉の意味を実感できました。

そして、”看護師は患者に育てられている”ということを頭に入れておくことが大切だと学びました。

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患者自身が治療やケアに主体性を持っていくことの重要性です。

具体的には、

  • 患者自身がそのケアの目的を理解すること
  • 意思決定を行っていくこと
  • 目標を看護師と共有すること

などで主体性を持つことができると考えています。

患者が主体性を持つことで、要因に基づいたケアプランを立案・実行していく上で、患者の尊厳を守ることができるだけでなく、患者がケアの効果を実感しやすいことや、起こりうる問題を予測して回避することのできる可能性が高いと考えました。

さらに、最後まで患者が自分で意思決定していくことで、患者が結果に責任を持ち、看護のケアの「安全・安楽・自立」という3つの軸のうちの「自立」をサポートすることができるのではないかと考えました。

患者がケアの目的を理解したり、自己決定をしていくことでケアに主体性を持ち、自分の目標や理想に近づいていくことが大切で、看護師はそのサポートを行っていくことが看護援助における役割の一つだと感じました。

患者の持っている力をいかに引き出していけるか、いかに患者がその人らしくいられるかという視点でケアプランを練り、実行していくことが重要だと考えました。

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4つ目

患者にケアへの主体性を持ってもらう上での看護師の説明能力についてです。

患者にケアを拒否された場合、どのように説明すれば納得してもらえるのかということについては、タイミングや手段を変えてアプローチしていく他に、看護師がその大切さや今の状況には必要なことであるということを患者に気付かせていくための説明能力がなければならないと痛感しました。

「やりたくない」という気持ちがあるのは、人として当然のことだと思いますし、その気持ちを尊重することもまた大切です。

しかし、その気持ちを尊重することが果たして本当に患者のためになっているのか、長期的に考えたらこのままでは患者の目標に到達するのには時間がかかる、もしくは到達できないのではないのか、ということを考えて行動していかなくてはならないと感じました。

看護師がいかに根拠をもって動機付けすることができるのか、ということが患者の入院生活および退院後の生活に大きく関わってくるため、入院直後から退院後を見据えて入院生活をどのように過ごすか、という視点が看護において大切な視点だと感じました。

そのような視点をもって患者に携わるためにも、先述にあるように信頼関係の構築というのはケアにおいてとても大切です。

信頼関係を構築していない限りは、患者中心のケアはできないと言っても過言ではないのではないでしょうか。

いずれ看護師として働くときには、処置や新しいことを覚えることに精一杯になってしまいそうですが、決して風化させてはならない学びだと感じました。

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成人看護学実習を経て

看護の持つ力の大きさやその重要性を感じました。

例えば、痛みについてです。私は今回の看護実習をするまで、痛みについて深く考えたことはありませんでした。

しかし今回の実習で、痛みという症状は、患者にとって最も不快な感覚であり、身体的苦痛に加えて不安や恐怖、焦り、絶望感、孤独感といったさまざまな精神的苦痛をもたらすということを学びました。

さらに、それらが痛みの増強因子となっているということも大きな学びでした。そこで、そういった薬剤では対処しきれない要因に対処できるのが看護の力だと感じました。

特に、主観的な感覚でしかなく、相手に伝えるのが難しい痛みという苦痛の体験を訴える患者の思いに添うことが、看護師には求められていることなのではない でしょうか。

そのためには、痛みの一般的なメカニズムや概念などの知識と、現在の痛みがどの段階で、どの程度の痛みなのかという患者の抱える痛みの情報・ 生活者としての患者の情報とを照らし合わせて、丁寧にアセスメントをしてケアしていくことが大切だと感じました。

またこの看護実習が自分の思い描く理想の看護師像や、価値観や今後の生き方について大きく影響を与えた実習となったことは間違いありません。

さらに患者との関わりの中で、看護の持つ人への影響力の大きさを実感したり、看護師である以前に一人の人としてどうあるべきかということを考え直したり、薬では治せないことを看護の力では治せるのではないかという期待を持つことのできた実習でした。

今後は、看護学生である私は1年後に長期間の実習を経験することになるので、それまでに今回学んだことをないがしろにしないように、またより多くのことを学べるように、さまざまな文献に触れて疑問を抱きながら自分の今の看護観を感化していきたいと考えました。看護実習での学びと感想です。

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母性看護実習で家族、母親とのコミュニケーションを取る時に気を付けた事

2年次の母性看護学実習では、大学附属の大学病院へ看護実習に行きました。

私の受け持ちの方々はすべて自然分娩でしたが、大学病院ということもあり、高齢 出産などでリスク分娩とされるケースが多かったのを覚えています。

そこで、コミュニケーションをとるときに気を付けていたことは、1つです。

それは、「普通」という言葉を使わないということです。

そもそも妊娠出産において「普通」の状態は存在しません。また、特にリスク分娩が比較的多い大学病院では、出産に対して母親がナーバスになっていたり、「異常」であることに対してとても敏感になっていたりすることがあります。

母親に最も近くにいる存在である看護師は、言葉選びに注意しなければならないと感じました。

母性看護実習で実際に学びになった事

妊娠期

妊娠期の看護で学んだことは、家族を含めた母親の精神的サポートとなれるような関わりをしていくことが大切だということです。

妊娠期においては、外来診察で妊娠経過や妊娠・出産についての不安、胎児や母体の状況を医師と助産師が共有していました。

助産師は、母親と同性であり母親との距離も近く、かつ医療の専門知識も持っています。

そのため、女性ならではの悩みや不安を共有することのできる、母親にとっては心強い存在だと感じました。そこで大切になってくるのが、母親に対する声かけです。

妊娠は、生物学的にみれば女性の身体に起こる生理的な現象で、生殖機能の自然な過程です。

同時に、妊娠には家族と社会、文化が関わるため、社会的な事象でもあります。

そのため妊娠中は、母親も家族もさまざまな適応変化に迫られ、身体の変化や心理・社会的なストレスは、心身的な健康へのリスク因子となり合併 症を引き起こす場合もあります。

そのような健康問題は、分娩期や産褥期、さらには生涯を通じた女性の健康に影響を及ぼすこともあると考えられるのです。

しかし、そこで助産師や看護師など の看護職からの一つ一つの声かけによって、母親の不安を軽減したり、悩みを共感していけるような関わりが必要だと考えました。

特に、初産婦の場合は、経産婦と比べて不安が大きいため外来診察で共感や傾聴をし、母親の気持ちに配慮した声かけをすることによって母親の心に寄り添っていたのが印象的でした。

この時期の看護は、母親と家族が身体的にも心理社会的にも大きく変化している時期であることを理解し、母親やその家族の個々のニーズに応じて支援の内容や本質を変えていくことが求められます。

女性は妊娠によって、内分泌環境の変化に適応し身体変化に順応するだけでなく、心理的には妊娠を受容して母親となり、胎児との愛着を発達させ、家族への子どもの受け入れを準備し、出産に備えなければなりません。

父親や子どもにとっても、妊娠期は新しい家族を迎えるための適応過程にあり、情緒的に動揺する時期です。

そのため、初産婦・経産婦に関係なく、家族を含めた実際的な援助や、情緒的なサポートが必要だと考えました。

そして、この時期のストレスに対処していくためには、母親自身の適応能力とともに父親などのキーパーソンによる支援が必要であり、社会的なつながりが大きな役割を持つと考えました。

分娩期

私が分娩期の看護で学んだことは3つです。

 

1つ目

命の大切さです。実際に分娩を見学して、「命の尊さ」を身をもって感じました。

十か月の歳月を経て小さな受精卵から人の形になり、母体の外に出てから「生きる力」を持って生きていく。

出産は子の「生まれる力」と母の「生む力」が合わさって初めて成り立つということを目の前で見ることができ、とても感動したのを覚えています。

どの子どもも生まれる運命であり、生きる運命であると強く感じ、無駄な命などないのだと感じました。

2つ目

母親の出産体験にポジティブな意味づけを行っていくことが大切だということです。出産体験がネガティブである場合、早期産褥期にはうつ状態になりやすいということを学びました。

さらに、想像していた分娩と現実が大きく異なる場合には、出産体験が否定的となり、自尊心が傷付き、精神障害を呈することもあるという話を聞きます。

そこで、看護職として分娩が肯定的に受け入れられていくようにメンタルケアをしていくことが大切だと考えました。

母親が意欲的に分娩に臨むことができるように、

  • 励ましや慰めの声かけ
  • 頻繁な訪室
  • 母親を一人にしないこと
  • 自尊感情を傷付けないように配慮して関わること

など母親の気持ちを汲んだ積極的な関わりが重要です。

また、ときには一人でいる時間を与えたり、安心できるような空間作りをしていくことが必要だと考えました。

さらに、産婦にとって分娩の終了が大きな喜びの体験となっているかをアセスメントすることもまた重要です。

医療者に対する不満や、分娩環境、満足感など、分娩経過の振り返りを産婦自身の語りとして受け止め、肯定的感情が増すような声かけの中から、産婦自身が分娩体験の意味づけを語ることができるように、共感的理解をすることも大切だと感じました。

3つ目

母親に正しい知識を持ってもらい、自分自身の出産に主体的に参加してもらうことが大切だということです。

無痛分娩などの医療化された出産は、「お腹を痛めて産んだ子」という言葉に代表されるような日本特有の「子どもを産み出す痛み」という美徳を否定していると言われています。

日本における無痛分娩は、そのリスクがほとんどないとされているのにも関わらず、普及率は海外と比べて低いままとなっています。

どのような社会において も、出産や子育てをめぐる文化的慣習は多くありますが、安全が確保されているのであれば、痛みなどの苦痛を我慢する必要はないのではないかと感じました。

そのために看護職は、母親に正しい知識を持ってもらい、母親の自己決定を支えていくことが大切だと考えました。

産褥期

私が産褥期の看護で学んだことは3つです。

1つ目

個別性を理解し、女性としての母親のニーズを尊重することです。

例えば、母親が休みたいときには休み、子どもに会いたいときにはいつでも会えるような環境を作ることなどです。

実習先の病院では帝王切開や高齢出産などによるハイリスク分娩の件数が多かったため、母親の産後の体力回復を考えると母子別室で休むことが大切だということです。

出産後は愛着形成のために母子同室が良いとされていますが、個別性を考えると必ずしも母子同室が良いとは限らないということを学びました。

その他にも、褥婦の活動と疲労の状態に合わせた病室の環境整備をしたり、保健指導や診察のスケジュールを調整したりすることなどです。

これは、教科書や授業だけでは学べない、実習ならではの学びだったと思います。

2つ目

看護者には、日々の健康状態のアセスメントから状態に合わせた適切なケアを提供し、合併症予防のためのセルフケア能力を高める役割があるということです。

例えば、出血や感染症、妊娠高血圧症候群や他の合併症に関するアセスメントと予防的ケアを行うことなどです。

産科での看護計画では、元々ある健康レベルを考慮しつつ、新たな合併症を予防するというウェルネスの視点が必要とされています。

特に、母親のフィジカルア セスメントでは、必ず妊娠・分娩経過の情報から予測される問題を整理し、さらに褥婦自身から得た主観的データと客観的データとを統合してアセスメントする ことが大切だということを学びました。

実際に看護者は、褥婦がセルフケア能力を得られるように、フィジカルアセスメントをしながら、褥婦に対して現在の回復過程や、異常の徴候の有無、回復を促進するための対処方法などについて説明と助言を行っていました。

バイタルサインは褥婦の全身状態を表す指標となります。

看護者は正常値を頭に入れておきながら、正常から逸脱しているのか否かだけではなく、正常から逸脱していた場合のケアまでを考えることが大切だということを学びました。

3つ目

産後における早期離床と、教育的ケアの視点の大切さです。

早期離床は褥婦の子宮復古を促し、悪露の排出を促し、子宮内感染を予防するという役割があります。

また血液循環を促進し、排泄機能など全身の回復も促進します。

そのような身体的な回復に対するメリットだけでなく、褥婦が健康感を持ち、育児にも積極的に取り組みを促進できるようになるという、母親役割の形成にも早期離床が大切だと考えました。

そして、積極的な育児を促進するために必要なのが教育的ケアの視点です。

産褥早期は、毎日褥婦の復古状態をアセスメントしながら、早期離床を進め、褥婦自身が育児能力やセルフケア能力を高める教育的ケアが中心になってきます。

速やかに復古が終了し性周期が回復する時期に、家族計画のための受胎調節が自律的に行えるような教育的ケアの視点が大切だと考えました。

また、受胎調整などの家族計画のための教育的ケアの視点だけではなく、新生児の世話に関する学習を助けることもまた重要です。

看護者は、新生児期の子どもの特徴や生理的変化を観察しながら、十分な授乳と子どもの欲求に応える方法を褥婦が体得する過程を支えていました。

褥婦が子どもを知る過程は、個々で異なり、個別性があります。そのため褥婦が子どもに関心を持ち、授乳をはじめとする世話をできるように、退院後の生活を見据えたサポートが大切だと感じました。

新生児期

私が新生児看護で学んだことは2つです。

1つ目

新生児が母体外環境に適応するのを援助するために、アセスメントを行い、適切に対応していくことが大切だということです。

新生児は、出生前や出生時の影響を受けた状態で母体外環境に適応していかなければなりません。

母体の健康状態や分娩中に問題がある場合には早期対処が可能ですが、この時期に問題がなくても、出生直後からの看護・医療的ケアが適切に行われなかった場合、母体外環境への対応が難しくなり何らかの合併症を引き起こすリスク要因となってしまいます。

そのため、新生児の正常な生理的・行動学的適応に関する知識を持ち、正常から逸脱しているか否かを判断することは、新生児の健康保持や合併症予防に重要だと考えました。

2つ目

NICUにおいて看護者は母親役割を持つということです。

新生児と母親はいつも一緒にいられるわけではありません。

特に、母親の体力回復を優先する場合は、新生児はNICUに、母親は病室にいるために母子分離になります。そこで、母親役割を果たすのがそばにいる看護師です。

退院後の生活を支えるためにも、看護師は新生児に対して母親役割を果たし、「要求をすれば応えてくれる」という新生児の愛着形成や学習の過程をサポートしていく必要があると感じました。

小児看護実習の学びや感想 目標、計画の立て方のポイント事前学習の事

小児看護実習の学びを深める視点

① 子供の特性と発達課題を理解する

小児看護実習において特に大切になってくるのは、大人と違い発達段階にあることです。

どの発達段階にいて、どんな発達課題があるのかを明確にすることで、病院とい う特殊な環境下においても成長発達を促し、ケアすることができます。

必ず事前学習を行い、発達段階を知っておきましょう。

受け持ち患児が今どの発達段階かをすぐに判断できるように準備しておくことが大切です。その準備があってこその理解です。

また、子供としての特性を観察して学びましょう。

どんなふうに病気と向き合うのか、どんなふうに病院という環境に馴染んでいくのか、観察してみましょう。

② 家族とのかかわりを学ぶ

患児を看護していく上で欠かせないのが、家族とのかかわりです。

両親や兄弟など、その患児の家族背景とその協力体制、面会の頻度や時間などの情報が必要となります。

家族が協力的でよく面会に来るのであれば、家族の力も活かした看護計画を立案できると良いと思います。

ただでさえ病気や病院という慣れない環境のもとで、 家族は子供の側にいたくても居られない状況となっています。

家族関係が良好であれば、家族は子供と関わりたいと思っています。しかし、病気の子供に病院という場で、どう関わったら良いか、関わっても良いのかわからない状態の場合があります。

そんな時は、家族を巻き込む看護を心がけてください。患児にとって も、家族にとっても、相互に良い関係づくりになると思います。

③ 人権を尊重したかかわりを持つ

患児、子供、とはいえ、もちろん一人の人間です。人権を尊重する事を心がけましょう。敬語を使え、というわけではありません。

親しみやすい話しかけ方でも大丈夫です。プライバシーに配慮し、からかったりばかにしたりすることのないように気をつけてください。

自分はそんなつもりはなかったとしても、患児が傷つくような事があればそこは配慮が不足していた可能性があります。

患児とも良好な人間関係が築けるようにしましょう。

④ 小児科における看護師の役割

成人や老年と違った、小児科病棟(または外来)ならではの看護師の役割があると思います。それは一体どんな事なのかを見て学びましょう。

きっと、ただ日常生活の世話と診療の補助をするだけではありません。時には母親のような役割を、時には学校の先生のような役割を、看護師は色々な役割を担っています。

⑤ セルフケアを伸ばす

子供だからできないだろうと、手を出しすぎることのないように注意しましょう。

子供にも、成人と同じ安全・安楽・自立の視点が必要です。むしろ子供は成長発達の段階にいるので、より自立(セルフケア)を伸ばすかかわりが必要になってきます。

発達を看護者が阻害するようなことはあってはいけません。発達を助ける関わりかたができるように心がけましょう。

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小児看護実習の目標、行動計画の立て方のポイント

小児看護実習の行動計画で大事なポイントは以下です。

① 患児と家族の心理状態を理解できる

子供が病気にかかるとはどういうことなのか。

患児がどう感じ、どう受け止めているのか、理解しているのか。家族はどう反応しているのか、を観察し、情報を取り、考察しましょう。

さらに、自分だったら看護師としてそこにどう介入していけたらいいのかまでを考えることができるとさらに良いですね。

② 病態を理解する

これができなければ看護計画はあがってきません。

病態の学習はもちろんのこと、それが患児に実際どのように影響しているのか、どのような症状がなぜ出ているのか、までを調べましょう。

③ 援助を通し、看護の在り方を考えることができる

小児看護がどうあるべきなのか、それは具体的な援助の中でどうアプローチするべきことなのか、を見つけましょう。

援助をしている時の成功例や失敗例、患児や家族の反応などを通して、考察しましょう。

④ 問題点をあげ、優先順位を抽出する

疾患により上がる問題点や、その症状により健康な成長を妨げる問題点などをピックアップし、優先順位を決定しましょう。

優先順位はどの実習においても一緒です。

まずは生命に関わる問題点、安全・安楽に関連のあるもの、患児に苦痛のあるもの、などが優先順位の考え方です。

⑤ 個別性を考慮した方法で援助を実施し、評価することができる

患児においても個別性が大事です。成長発達の段階に合わせて、セルフケアを獲得できるような看護計画があがってくると良いですね。

そして援助を実施したら、患児にとってどうだったか、家族の反応はどうだったか、などを観察し、計画が妥当であったかを評価してください。

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事前学習でしておいた方が良い事

① 発達段階とその特徴

患児がどの発達段階にいて、どんな発達課題をかかえているかをすぐに調べることができるように事前学習しておきましょう。

何才(何ヶ月)でどういう事ができると正常範囲なのか、どんな心理が働くのか、精神(情緒)が育つのかを学びましょう。

  • ピアジェ/感覚運動理論(前理論)
  • エリクソン/発達課題
  • ブリッジェス/情緒の発達
② 遊びについて

遊びが成長に及ぼす影響、遊びの種類(ひとり遊び、傍観遊び、共同遊び、並行遊び、連合遊び)などを調べましょう。

小児科だけでなく、保育園実習があるところも多いと思います。その際には子供と子供の関係性、子供の社会というものを見て学びましょう。

③ 小児におけるバイタルサイン

患児の年齢によってはバイタルサインの測り方や、測る道具が成人と違うことがあります。必ず確認しておきましょう。

また、正常値も成人とは違うので、必ず学習しておき、患児を受け持った時に、すぐ正常値がわかるように準備しておいてください。

④ 形態的発達と機能的発達

形態的発達とは身体的な成長を意味するものです。乳幼児期は特に、身体の計測などが必要になってきます。

計測の方法と発育曲線(発育標準値)を調べておきましょう。

機能的発達とは呼吸、循環、代謝、免疫などの身体機能の発達のことを指します。何歳くらいで何が発達するのかを学んでおきましょう。

⑤ 生活の援助

衣服、食事、排泄、清潔、睡眠、などの日常生活は患児にとってどういったものであるべきかを調べておきましょう。

それが病院の中で病気というものを抱えた状態では、どう変わっていくのかを考えられるように準備しておきましょう。

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実習に行く際に気を付けておくべき事

① 安全管理

子供は自分で安全を守ることができません。

いつも以上に安全管理を徹底してください。

離れる時はベッド柵を必ずする、持ってきた物品を置きっ放しにしない、など、環境整備を常に心がけましょう。

② 健康管理

自己の健康管理に注意してください。

感染症などの媒介にならないようにしましょう。実習に行く前に健康診断などが個別にある施設もあると思います。必ず期限を守って健康診断を受けてください。

そこから実習に対する姿勢は現れてきます。実習中の自己管理も徹底しましょう。具合が悪いけれど単位を落としたくないから無理をして実習に行く、というのは、自分勝手で自己管理ができていない行動です。

③ 人間関係

患児との関わり方も、その距離感を大事にしましょう。

患児がとても可愛く思え、患児も懐いてくれて、とても仲良い関係が作れることもあると思います。

しかし、患者と看護者であるということを忘れないようにしてください。やたらと抱っこしたり、手を出しすぎたりすることで、患児の自立を育てることの弊害になったり、親の教育の妨げになったりすることに繋がる可能性もあります。

必ず距離感を保ち、家族(特に両親)とも良好な関係を作れるように心がけましょう。挨拶、態度、言葉遣いなどに気をつけましょう。