基礎看護学

世界保健機関〈WHO〉が定義する健康の概念で正しいのはどれか。

  • 万人の有する基本的権利である。
  • 健康と不健康とは不連続である。
  • 身体的健康が最も重要である。
  • 病気や障害がないことである。

【解説】
「健康とは、単に疾病がない、あるいは虚弱ではないということではなく、身体的、精神的および社会的にも完全に良好な状態である」WHOが発信している健康の定義です。基本的人権とは人種や宗教、社会的条件により差別されることなくすべての人々が健康であることとしています。健康と不健康は連続した概念であるとしています。

【解答①】

看護師の対応で適切なのはどれか。

  • 多床室で、ベッド上で排便中の患者からのナースコールに「出ましたか」とインターホン越しに尋ねた。
  • 患者に病気の診断名について説明をしていた医師に緊急連絡が入り席を立ったので、代わりに説明した。
  • エネルギー摂取制限があるにもかかわらずケーキを食べていた患者から「これ1回だけだから誰にも言わないで」と言われたが、患者の許可を得て担当スタッフに報告した。
  • 高齢患者の家族から「自分で着替えなくなるから寝衣は換えないように」と言われたのでそのとおりにした。

【解説】
患者の人格・尊厳を守ること、知る権利や自己決定の権利を尊重することが倫理綱領の条文には、書かれています。大前提は個室や多床室にかかわらず、インターホンではなく、直接病室に訪問して患者本人に尋ねることです。看護師が診断の説明をすることは看護師の業務外です。患者の許可を得たうえで報告を行っている3は、看護師の適切な対応でしょう。患者自身の意思が考慮されていない4の行動は自己決定の権利を阻害する行為にあたります。

【解答③】

Aさんとの会話で看護師が用いているコミュニケーション技法はどれか。

Aさん:「退院と言われたけど、このままじゃできない」
看護師:「今のままでは退院できないのね」
Aさん:「だって杖になったばっかりでうまく歩けないもの」
看護師:「まだしっかり歩けないからですね」

  • 誘導的に質問する。
  • 相づちを入れる。
  • 内容を言い換える。
  • 感情を言語化する。

【解説】
誘導的に質問するは、聞き手を中心に質問や要求を行う技法です。
相づちを入れるは、話し手の会話を傾聴していることを示すために用いる技法です。会話を促進させる効果が高いです。うなずいたり、合いの手を入れながら進める技法です。
内容を言い換えるは、相手の言語表現を別な言葉で言うことにより、こちらがどのように理解したのかを示す技法です。感情を言語化するは、聞き手が、話し手の抱いている感情を言葉にして表すことで相手の気持ちを確認する技法でテレビなどの有名司会者が行っている場面を見ます。共感へとつながっていきます。

【解答③】

水銀式血圧計を用いた触診法による血圧測定で適切なのはどれか。

  • 脈が触知されなくなったら50mmHg加圧する。
  • 1秒に20mmHgの速さで減圧を開始する。
  • 減圧開始後初めて脈を触知したときの値が収縮期圧である。
  • 脈が触知しなくなったときの値が拡張期圧である。

【解説】
触診法では、拡張期血圧(拡張期圧、最低血圧)の計測は不可能です。なお、聴診法は、上腕動脈上に聴診器を当てて血管音を聴取します。触診法で確認した収縮期血圧の20~30mmHg上まで加圧したら、1秒に2mmHg程度で減圧し、血管音が聴こえ始めた時点の値が収縮期血圧、消失した時点の値が拡張期血圧です。

【解答③】

呼びかけに反応しない意識障害の患者に、痛み刺激を加えたところ、かろうじて開眼した。ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉による評価はどれか。

  • Ⅱ-20
  • Ⅱ-30
  • Ⅲ-100
  • Ⅲ-200

【解説】
ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉の評価基準は
Iは覚醒している状態
Ⅱは刺激すると覚醒する状態
Ⅲは刺激しても覚醒しない状態
とのように分かれています。
問題文から患者はⅡの状態でこの状態の内
10は普通の呼びかけで容易に開眼する状態
20は大きな声または身体をゆさぶると開眼する状態
30は痛み刺激と呼びかけでかろうじて開眼する状態
に分類のうち、Ⅱ-30に該当します。

【解答②】