【第98回】脂質1gが体内で代謝されたときに生じるエネルギー量はどれか
- 4kcal
- 9kcal
- 14kcal
- 19kcal
【答え】
【正解②】
【第99回】脂肪分解の過剰で血中に増加するのはどれか
- 尿素窒素
- ケトン体
- アルブミン
- アンモニア
【解説】
- × 尿素窒素は,腎機能の低下によって,血中に増加する老廃物であり,脂肪
の分解とは関係ない. - ○ 糖尿病や飢饉等にとり,脂肪のβ酸化が亢進することによって,ケトン体
が過剰に産生される. - × 脂肪の分解によって,たんぱく質のアルブミンが増加することはない.
- × 肝機能の低下によって,アンモニアの分解が阻害されると血漿中のアン
モニア値が上昇するが,脂肪分解では増加しない.
【正解②】
【第98回】1型糖尿病で正しいのはどれか
- 経口血糖降下薬で治療する.
- やせ型よりも肥満型に多い.
- 2型糖尿病よりも有病率が高い.
- 高度のインスリン分泌障害がある.
【解説】
- × 1型糖尿病は,自己抗体による免疫反応によってランゲルハンス島のβ
細胞が破壊される.そのため1型糖尿病に対しては,インスリン注射によ
る治療が必須である.経口血糖下降薬は,主に2型糖尿病に用いる. - × 1型糖尿病は,生活習慣に関与しないため肥満型ではなく.やせ型に近い.
- × 1型糖尿病は,全糖尿病の5%に過ぎない.ほとんどが生活習慣に関与し
ている2型糖尿病である. - ○ 1型糖尿病は,インスリンの絶対的不足に基づくものである.
【正解④】
【第98回】糖尿病末梢神経障害のため感覚障害のある患者への足病変予防法で適切なのはどれか
- 熱めの湯をかけて洗う.
- なるべく素足で過ごす.
- 靴ずれしない靴を選ぶ.
- 爪は足趾の先端よりも短く切る.
【解説】
- × 感覚障害のある患者では,熱い湯を熱いと感じにくいため,熱傷をきたす
可能性があるため適切ではない. - × 素足で過ごすと擦過傷や切傷が生じやすく,そこから感染を起こす可能
性があるため適切ではない. - ○ 足の合わない靴を履くと局所の圧迫や摩擦などにより皮膚障害をきた
しやすいでの,靴ずれしない靴を選ぶ. - × 深爪は巻爪の原因となったり,感染を起こす原因になる.
【正解③】

【第99回】
1日のエネルギー所要量が2,300kcalの標準体型の40歳の男性.1日の脂肪摂取量で適切なのはどれか
- 35g
- 55g
- 80g
- 100g
【解説】
脂肪摂取量は1日の総エネルギー量の20~25%である.
2300㎉の20%は460㎉.
脂肪は9㎉/gなので,460÷9=51g.
2300㎉の25%は575㎉.
575÷9≒63g.
選択肢の中で最も近い数字は55gである.
【正解②】

【第97回】
成人の2型糖尿病患者.身長160cm,体重67.0kg,BMI26.2,事務職をしている.1日の栄養摂取で適切なのはどれか
【解説】
- × 総エネルギー制限食の場合,たんぱく質は1.0~1.2g/標準体重(㎏)/
日. - × 糖質によるエネルギー量は,全体の50~60%である.
- × 脂質によるエネルギー量は,全体は20~25%である.
- ○ BMI25以上は肥満である.事務職は日常活動レベルは低いに該当する
ので,摂取エネルギーは標準体重(㎏)×25㎉が望ましい.
【正解④】
【第99回】インスリン製剤に使用される単位はどれか
- モル(mol)
- 単位(U)
- キロカロリー(kcal)
- マイクログラム(ug)
【答え】
【正解②】
【第99回】メタボリックシンドロームと診断する際の必須条件はどれか
- 高血圧.
- 空腹時高血糖.
- 内臓脂肪型肥満.
- 高脂血症(脂質異常症).
【答え】
【正解③】
【第97回】痛風で正しいのはどれか
- 中年女性に多い.
- 痛風結節は痛みを伴う.
- 発作は飲酒で誘発される.
- 高カルシウム血症が要因である.
【解説】
- × 痛風は中年男性に多い.女性はエストロゲンが尿酸の排泄を促進してい
るため痛風にはなりにくいが,閉経後は発症が増加する. - × 痛風による関節炎は発赤・腫脹・熱感を伴うが,痛風結節は尿酸塩が沈着
して肉芽組織を生じるものなので痛みはない. - ○ 発作は飲酒,特にビールで誘発されやすい.
- × 高尿酸血症が原因である.
【正解①】

【第97回】
55歳の男性.痛風で加療中である.
仕事上の付き合いで飲酒を伴う外食の機会が多い.指導で適切なのはどれか
- アルコールの摂取制限をする.
- 短時間の激しい運動を推奨する.
- 尿量の目標は1ℓ/日以下とする.
- 発作時は尿酸生成抑制薬の服用を促す.
【解説】
- ○ 正しい.
- × 一般に尿酸により関節炎を引き起こしているので激しい運動は適切で
ない.体内の酸素不足,発汗による体内の水分不足はともに尿酸値の上昇
につながる.ウォーキング等の有酸素運動がよい. - × 尿量は2ℓ/日以上が目標である,尿量を増やすことで尿酸を薄め結晶化
を防ぐ. - × 発作時の尿酸生成抑制薬(アロプリノール)の服用はかえって炎症が
ひどくなることがある.炎症や痛みを抑えるために抗炎症薬(NSAIDs
等)
を服用する.
【正解①】