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- 看護師国家試験の過去問の選び方 選ぶ基準は?だけで大丈夫?
- 内分泌の過去問
【第99回】外分泌器官はどれか
- 副腎.
- 胸腺.
- 涙腺.
- 甲状腺.
【解説】
外分泌器官とは導管がある器官のことをいう.副腎,胸腺,甲状腺は内分泌気管であり,導管がない.
【正解③】

【第100回】AはBの分泌を刺激するホルモンであると仮定する.ネガティブ・フィードバック機構を表すのはどれか
- Bの増加によってAの分泌が増加する.
- Bの増加によってAの分泌が減少する.
- Bの減少によってAの分泌が減少する.
- Bの変化はAの分泌に影響を及ぼさない.
【解説】
ネガティブフィードバック(負のフィードバック)はAの分泌によって刺激
されたBの分泌が促進・増加し,この増加によって元の出発点であるAの分泌が抑制・減少することである.なお,1は正のフィードバックである.
【正解②】
【95回】正のフィードバック機構はどれか
- 血圧上昇時の心拍数減少.
- 体温上昇時の発汗.
- 分娩時の子宮収縮.
- 多飲時の尿量増加.
【解説】
- × 血圧上昇を抑制するために心拍出量を減少させようとするので,負
のフィードバックである, - × 体温上昇を抑制するために発汗による放熱が起こるので負のフィード
バックである. - ○ 子宮収縮により分娩が進行し,分娩の進行がさらに子宮収縮を促進する
ので正のフィードバックである. - × 多飲による循環量の増加や浸透圧の変動を抑制するために尿量を増や
すので負のフィードバックである.
【正解③】
【101回】抗利尿ホルモン(ADH)について正しいのはどれか
- 尿細管における水分の再吸収を抑制する.
- 血漿浸透圧によって分泌が調節される.
- 飲酒によって分泌が増加する.
- 下垂体前葉から分泌される.
【解説】
- × 抗利尿ホルモンは尿細管における水分の再吸収を促進し,尿量を減少さ
せる作用がある. - ○ 抗利尿ホルモンは,血漿浸透圧の上昇によって分泌が促進され,尿細管内
の水分を再吸収させて浸透圧の低下をはかる. - × 抗利尿ホルモンは飲酒によって分泌が抑制されるので,飲酒すると尿量
が増加する. - × 抗利尿ホルモンが下垂体後葉から分泌される.
【正解②】
【第98回】ホルモンを分泌するのはどれか
- 前立腺.
- 子宮.
- 膵臓.
- 肝臓.
【解説】
膵臓ではグルカゴン,インスリンを分泌する.
【正解③】
【第99回】ストレス下で分泌されるホルモンはどれか
- カルシトニン
- アドレナリン.
- バソプレシン.
- エリスロポエチン.
【解説】
ストレッサー(ストレスの原因)による刺激は視床下部へと伝えられ,視床下部から脳下垂体へ緊急指令が出され,そこから副腎髄質へと信号が送られる.副腎髄質は,アドレナリンを分泌して交感神経を刺激し,血圧の上昇や心拍数の促進,起毛,瞳孔散大などを起こす.
【正解②】
【第95回】低血糖によって分泌が刺激されるのはどれか
- アルドステロン.
- テストステロン.
- 副腎皮質ホルモン.
- 甲状腺ホルモン.
【解説】
- × アルドステロンは,循環血漿量の減少によってレニンが分泌されること
で,最終的にアンギオテンシンⅡから分泌される. - × 男性ホルモンで第二次性徴を発現させる.
- ○ 副腎皮質ホルモンには血糖上昇作用がある糖質コルチコイドがある.
- × 甲状腺ホルモンには血糖を上げる作用があるが,低血糖の刺激で分泌さ
れるのではなく,甲状腺刺激ホルモンとのフィードバック機構による分
泌が中心である.
【正解③】
【第95回】副腎皮質ステロイド薬の長期投与による有害作用はどれか.
- 骨粗鬆症.
- 血圧低下.
- 聴力障害.
- 低血糖.
【解説】
副腎皮質ステロイドが①直接骨芽細胞の機能を抑制する(骨形成抑制),②腸管に直接作用して,腸管からのカルシウム吸収を抑制し,尿中へのカルシウム排泄を促進する,③性ホルモンの分泌が低下するという機序で骨粗鬆症を引き起こす.
【正解①】
【101回】ホルモンと産生部位の組合せで正しいのはどれか
- エリスロポエチン - 腎臓.
- アドレナリン - 副腎皮質.
- 成長ホルモン - 視床下部.
- レニン - 膵臓.
【解説】
- ○ エリスロポエチンが腎皮質で産生される.
- × アドレナリンは副腎髄質で産生される.
- × 成長ホルモンは下垂体前葉で産生される.
- × レニンは腎糸球体傍細胞から分泌される酵素である.
【正解①】
【第99回】甲状腺機能亢進症の患者への指導内容で適切なのはどれか
- 四肢の冷えへの対処方法.
- 食欲亢進に対する食事制限.
- 症状悪化の徴候である眼球陥凹の観察.
- 抗甲状腺薬内服中の感染徴候の早期発見.
【解説】
- × 甲状腺機能亢進症では代謝が亢進するため発熱し,四肢の冷えは生じな
い. - × 食欲が亢進し,食べても太らないため,食事制限はしない.
- × 眼球突出の観察をする.
- ○ 抗甲状腺薬の副作用に無顆粒球症があり,感染を起こしやすいため,
その徴候の早期発見は重要である.
【正解④】
【第99回】中心性肥満を生じるのはどれか
- 褐色細胞腫.
- 1型糖尿病.
- 甲状腺機能亢進症.
- クッシング症候群.
【解説】
- × 褐色細胞腫は,カテコールアミンを産生する副腎髄質や傍神経細胞由来
の腫瘍.カテコールアミンの上昇によって高血圧や頭痛を伴う. - × 1型糖尿病は,若年者に多く発症し,インスリンの絶対的不足のためやせ
型の体型が特徴である. - × 甲状腺機能亢進症は,代謝の亢進によって体重が減少する.
- ○ クッシング症候群は,副腎皮質の機能亢進による疾患.糖質コルチコイド
分泌過多によって体重増加やムーンフェイス,中心性肥満が起きる.
【正解④】