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実習先の指導員の看護師さんとは上手くいってる?
はい
私は上手くいってます
それは良かったわね
友達がすごく悩んでます
わかったわ
どんな風に関わるべきか伝えるわね
看護実習は看護学生にとって切り離せない乗り切らなければならないものです。ここでは
これらを解説していきます。
看護実習の本当の意味
臨地実習で学ぶ事は、看護の実践や看護過程だけではありません。看護実習は職業訓練です。
病院という過酷で緊迫感もある環境で働くことができるのか、それを見定める場でもあります。看護師国家試験の前に立ちはだかる試練のようなものですね。
看護実習の目的は、学校で提示されるものや一般的に言われているものの他に以下のようなものがあります。
①リアリティショックを埋める
現場の雰囲気は、体験しないとわかりません。病院という環境はどのようなものなのか、患者とは・看護師とはどのようなものなのか、それを見て感じて、実際の現場の雰囲気を肌で感じ取ってもらいたいのです。
申し送りの雰囲気、忙しそうな時の殺伐とした感じ、和気あいあいと患者さんと触れ合う時間、様々なものを感じ取ることで、実際に就職した時の「こんなだと思わなかった」というリアルとのギャップ、リアリティショックを軽減することができると思います。
②ロールモデルを探す
こんな看護師さんになりたいな、こんな看護師さんにはなりたくないな、そんな、自分の看護観を左右するような看護師を見つけて欲しいと思います。
良い例だけでなく、悪い例を見ることでも勉強になると思います。看護師の行動を見て学んでください。
この指導者本当に嫌だ!嫌い!と思ったら、ではこの指導者は何が改善点なのか、を考え、自分はそうならないようにどうしたら良いかを考えましょう。反面教師にするのです。
③臨機応変ということ
臨機応変、非常にあやふやで、学生を悩ます言葉だと思います。しかしこの臨機応変が大事なのです。
学校では基本技術しか学びません。でも実際は患者さんの個別性や、限られた物品、どの場所でどんな体位でその技術を行うか、によって、基本を応用していかなければなりません。
ベットサイドで座って足浴する時と、ベット上で寝たまま足浴する時では、必要物品も手順も変わってきます。
それを臨機応変にできるかどうか、きちんとアレンジできるかを臨地実習で学んでください。
④所作
身だしなみや言葉遣いはもちろん、この所作を学ぶことが大事です。
片足に体重をかけて立ったり、腕組みをしたり、クラスメイトを名前で呼んだり、そういう所作に気を付けましょう。
いつでも見られています。品のある所作を心がけてください。
辛い看護実習を上手く乗り切る指導者との関わり方のポイント
指導者も一人の人間です。色々な人がいます。忙しい時もあれば余裕がある時もあるでしょう。相性、というものもありますから、
いつも自分と合う指導者に当たるとは限りません。
それはわかっていても、合わないと実習が辛いものになってしまいますよね。ここでは、そんな辛い実習を乗り切る方法をお伝えします。
①怯えない
看護学生は緊張でガチガチになっていることがよくあります。そこへ怖い指導者、となると余計に緊張して、頭が真っ白、身体はブルブル…となってしまうことがあります。
けれど、指導者も忙しいのです。自分の仕事をしながら、患者さんも受け持ちながら、指導までしてくれている方もいると思います。
想像してください。
自分も色々抱えていて忙しい時、「あのー…えーっとー…。(モジモジモジ…)」と話かけられたらどうですか?「何?忙しいんだからハッキリ言って!」って思いませんか?指導者さんも、そういう時もあります。
緊張するのはわかります。
怖いのはわかります。けれどできるだけハキハキ、聞き取れる声の大きさで、コミュニケーションを取りましょう。
コミュニケーションを詳しく知りたい方は看護実習コミュニケーション 困ったら使える対象者別方法をご覧ください。
②セリフを決めておく
それでも緊張する、そういう人は、報告する内容を必ずまとめておきましょう。メモにセリフとして書いても良いと思います。
内容がまとまっていないから、頭が真っ白になって混乱するのです。きちんとこれとこれを、こういう順番で報告する、と話の筋道を立てておきましょう。
③後回しにしたいことこそ早めに
例えば自分が失敗してしまったこと、これはおかしいんじゃないかな?でも何がおかしいか説明できないな…。
後回しにしたくなるようなことに限って、大事なことだったりします。
そういうことこそ先手をうって報告しましょう。
なんで早く言わなかったの!と余計に怒られることを回避できます。
④耐え忍ぶ
遊びに来ているわけではありません。勉強しに来ているんです。これから社会に出たら、色んな人と関わっていかなくてはなりません。苦手な人とも付き合っていかなくてはいけません。
指導者が苦手なタイプなら、その苦手なタイプと付き合う方法の勉強をしているのだと考えましょう。これは訓練であり、試練の場なのです。
⑤相手の良い所を見つける
人には長所もあれば短所もあります。指導者もしかり、です。一見優しくて何もつっこまない指導者は、楽ですが、勉強になるかと言うと少し足りない部分があるかもしれません。
つっこまれないし、これくらいでいいや、と思えてしまえば、更なる学習は生まれません。
反対に厳しくて怖い、すぐツッコミを入れてくる指導者、しかしそれは愛情あってのことかもしれません。
ここはどうなってるの?ここはわかってる?
そんなセリフは、ここ大事だよ?って教えてくれているのかもしれませんよ。
それに、つっこむ方にも勇気がいるんです。わかっていない所はつっこめないですからね。
厳しくいつもつっこんで来る指導者さんは、すごく勉強家でデキる人なのかもしれませんよ。優しいからいい厳しいからこわいじゃなく、その本質にあるものを見つめて見ましょう。
看護実習に行く時の挨拶仕方
挨拶はすすんでしましょう。 病院内で職員に会った時、病棟に朝ついた時、休憩の前後、実習を終えて帰る時、いつでもきちんと挨拶を、相手より先にしましょう。例えば…
①最初の時の挨拶
おはようございます。○○学校から参りました○年生の学生○名です。本日より○○期の実習で○週間お世話になります。ご指導よろしくお願いいたします。
○号室の○○さんを受け持たせていただいています学生の○○です。本日の行動目標は○○○○○です。よろしくお願いします。
②日々の最後の挨拶は
お忙しい所失礼いたします(看護師さんたちが各々仕事している場合)。
学生○名本日の実習を終了させていただきます。ご指導ありがとうございました。明日もよろしくお願いします。
③実習終了日
本日で○○期の実習が終了となります。ここでは○○○などを学ぶことができました。これからこの学びを活かして勉学に励みたいと思います。○週間ご指導ありがとうございました。
など、最後の日にはどんなことを学べたかを添えると良いですね。
事前学習では何をしておくべき?
事前学習では、行く病棟先の代表的な疾患の疾病のなりたち(機序)や治療方法、解剖生理などを勉強しておくと良いと思います。
例
- 内科:糖尿病、高血圧、肺炎
- 外科:胃癌、肺癌、肝臓癌、大腸癌、胆石、イレウス、ヘルニア、気胸
- 循環器:狭心症、心筋梗塞、心不全
- 脳神経:脳梗塞、クモ膜下出血
- 小児:喘息、脳性小児麻痺
- 精神:統合失調症、鬱病
あとは、検査データはすぐにチェックできるように正常値と何を表す数値なのかを調べておきましょう。
看護実習におけるアセスメントのポイント
アセスメント、大変で苦手な人も多いと思います。しかしとても大切な手順ですね。コツを覚えればできるようになるものです。
アセスメントでは、見る項目がある程度決まっています。その情報を患者さんやカルテから得てくることが大事です。それが、意図的な情報収集です。
実習でアセスメントを行う人は、おそらくアセスメントが初めてではありません。
学内でペーパーペイシェントなどを用いて展開したことがあるはずです。これを事前学習として活用しましょう。
食事、栄養の項目では、何を見ていますか?それを参考に、今受け持っている患者さんに当てはめて行けばいいのです。
不足している情報はまた意図的に取りに行けば良いのです。
情報を取ったら、それが正常か異常か、異常ならばどうするべきなのか、どうしたら正常になるのか、何か介入するべきかを考えましょう。
これがアセスメントです。難しくてできない!と拒否する前に、事前学習を手元に、やってみることが大事です。
実習でつまづく事は沢山あると思います。
しかし、実習で辛い思いをしておく方が、実際に入職した後に突然辛い思いをするより良いと思います。
学生の時はいつも周りに仲間(メンバー)がいます。教員もいます。学校に帰ればもっと仲間がたくさんいます。
みんなで力を合わせて、時には相談して、時には愚痴をこぼして、乗り越えてください。 きっと困難を乗り越えて、反面教師がたくさんいた人は、それをバネに良い看護師になることができると思います。
他看護学生の悩みを知りたい人は看護学生が知りたい事 解剖整理の勉強法 実習の学びや感想などをご覧ください。