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- 看護師国家試験の過去問の選び方 選ぶ基準は?だけで大丈夫?
- 循環器の過去問1
【第101回】 リンパ系について正しいのはどれか。
- リンパ管には弁がない。
- 吸収された脂肪を輸送する。
- 胸管は鎖骨下動脈に合流する。
- リンパ液の流れは動脈と同方向である。
【解説】
リンパ系は循環系の中では静脈系に似ている。
- × リンパ系には静脈系と同様に弁が豊富に存在する。
- ○ 脂肪の多くは腸リンパに吸収されて胸管から静脈に合流する。
- × 胸管(左リンパ本幹)は左静脈角(ない頸静脈と左鎖骨下静脈の合流部)から静脈に合流する。
- × リンパの流れは静脈と同方向である。
【正解②】
【第97回】正常心拍の歩調とり(ペースメーカー)はどれか。
- ヒス束
- 房室結節
- 洞房結節
- プルキンエ繊維
【解説】
心臓の刺激伝導系は、洞(房)結節→房室結節→ヒス束→右脚・左脚→プルキンエ繊維の順に伝わる。このうちペースメーカーとなるのは洞房結節で約70回/分の刺激が発生する。
なお、房室結節も40回/分で刺激を発生するが洞房結節からの刺激が上回るので同じ頻度で刺激を発生することとなる。
【正解③】
【第100回】心臓の模式図を示す。通常のペースメーカーはどれか。
【解説】
- × 房室結節である。
- × 心房中隔である。
- × 心筋層である。
- × 右心室内腔である。
- ○ 洞(房)結節であり、ここが心拍のペースメーカーである。
【正解⑤】
【第100回】拡張期雑音が聴取されるのはどれか。
- 僧帽弁狭窄
- 大動脈弁狭窄
- 肺動脈弁狭窄
- 心室中隔欠損
【解説】
- ○ 僧帽弁狭窄では拡張期肺雑音が聴取される。
- × 大動脈弁狭窄では、駆出性収縮期雑音が聴取される。
- × 肺動脈弁狭窄では、収縮期雑音が聴取される。
- × 心室中隔欠損では、全収縮期雑音が聴取される。
【正解①】
【第97回】モニター心電図は規則正しかったが、1分前から図のような波形がみられた。自覚・他覚症状で考えられるのはどれか。
- めまい
- 意識消失
- 脈拍欠損
- 血圧低下
【解説】
通常モニター心電図では記録紙は1秒間に25㎜進むように設定されている。このしい電図は3拍目と4拍目の間隔が1秒以上あり、この間は脈拍欠損として感知される。出現は1分前からとあり、頻発していないので、その他の症状は考えにくい。
【正解③】
問題
- 心臓ペースメーカーの作動不全
- 交流波の混入
- 体位変換
- 心房細動
【解説】
- × 設問の心電図には人工ペースメーカーのスパイクがみられるが、作動
不全は考えにくい。 - ○ 心電図波形の形状から、アーチファクト(ノイズ)の一部である「交流
波の混入」が最も考えられる。交流波形とよく似たアーチファクト波
形に「筋電図の混入」がある。両者の違いとしては、前者には毎秒50
または60サイクルの振れ幅のそろった波形があらわれるのに対し、後
者には大きさの一定しない振れ幅の不規則な混入波は表れるのが特徴
である。 - × 患者の胎動に一致して振れ幅が著しく大きく不規則な波形で現れる。
- × 心房細動は形、振れ幅の不同な毎分300~400サイクルの連続波形が基
線に一致するようあらわれる(f波)。またはP波が消失し、R-R間隔
が不規則になるのも特徴のひとつである。
【正解①】