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- 看護師国家試験出題基準(ガイドライン)変更の疑問 どこが変わった?
看護師国家試験の出題基準(ガイドライン)変更点
平成20年4月1日施行のカリキュラム改正で、看護師国家試験の出題基準(ガイドライン)は「統合分野」が追加され、より臨床実践に近い形で学習し、知識・技術を統合する「看護の統合と実践」が新たな教育内容として位置づけられました。
これを踏まえて、看護師国家試験では「看護の統合と実践」が平成24年の試験から試験科目となっていますが、出題数については240題と変化はありません。
状況設定問題は看護実践の場における思考や判断力と、それに基づく問題解決能力とを問う問題で、1設問文について関連した複数の問題から構成されています。
現行では、1つの状況設定について3つの連続する問題(3連問)で構成され、60題が出題されています。
出題内容としては、問題解決能力を評価することが重要であり、統計情報の活用や計算を要する問題など、実践に即した出題内容となる可能性があります。
視覚素材(写真)は、平成21年から導入されていますが、対象物がより鮮明に捉えられるようになり、これにより臨地実習での学びや実践能力の評価ができるため、今後も活用していくものと思われます。
平成21年までは視覚素材はなかったんだ~
変更で気を付けるポイントは?
新しい国試がどんな傾向を打ち出したのか注目されますが,問題の持ち帰り禁止により事後の評価・分析も難しくなりました。
そうした時に、看護師国家試験出題基準をみて解いたほうが良い問題がピックアップできている問題集を活用しましょう。
教科書は莫大なので,それよりも問題を解いて頭に入れるほうが先という考えで,とりあえず過去問や予想問題を解いて身につける方法もあります。
看護師国家試験当日までのスケジュール例、過去問題や模擬問題には、試験の出題傾向や出題基準に沿った重要ポイントが網羅されているものもあります。
過去問題や模擬問題を中心に学習を進めることで、試験の出題傾向を把握しながら、 基本的な知識を繰り返し確認することができます。
この時期は、目新しい問題に手をつけるよりも、これまで解いた問題に目を通す方が、試験当日への自信や安心感にもつながると考えます。
無料の過去問で勉強したい方は看護師国家試験の過去問、問題集の活用方法 どの程度繰り返す?をご覧ください。
どれくらい変わる?変わった時の対策は?
看護師国家試験は基本的には90%前後という非常に高い合格率があります。
基本的に学校を卒業できるような人たちは、国家試験も問題なく合格できると思います。
看護師飽和は時間の問題だし、これからもっと難しくなるのではないかと考えます。
傾向の変化は、例えば大体どれくらい輸液をすると 一日の塩分摂取量が賄えるか等、暗記だけの知識ではない問題が増えているのは良い傾向だと考えます。
そうなのね。難しくなる恐れがあるのね
まとめ
平成20年4月1日施行のカリキュラム改正で、看護師国家試験の出題基準は「統合分野」が創設され、より臨床実践に近い形で学習し、知識・技術を統合する「看護の統合と実践」が新たな教育内容として位置づけられました。
これを踏まえて、看護師国家試験では「看護の統合と実践」が平成24年の試験から試験科目となっていますが、出題数については240題と変化はありません。
状況設定問題については従来の「1状況あたり3連 問」に加え、「1状況2連問」でも出題されることになりました(総出題数の変更はありません)。
第102回では2連問の出題はありませんでしたが、今後出題される可能性は残っています。
第102回より、計算問題で直接数字を回答する出題形式が導入されました。
出題される内容自体が大きく変わるわけではありませんが、基本的な計算については確実にしておく必要があります。
過去の国試で繰り返し出題されている計算問題は、確実にできるように練習しておきましょう。
例えば、点滴の滴下速度や酸素ボンベの使用可能時間、栄養状態の評価に関する問題などは頻繁に出題されています。臨地実習を大切にし、総合的な学びを深めておきましょう。