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- 人体の構造と機能の過去問2
人体の構造と機能2
ホルモンと産生部位の組合せで正しいのはどれか。
- エリスロポエチン――――腎臓
- アドレナリン――――副腎皮質
- 成長ホルモン――――視床下部
- レニン――――膵臓
【解説】
おもに腎臓で、一部は肝臓で作られる赤血球の産生を促進するホルモンはエリスロポエチン。カテコラミンと呼ばれる副腎髄質ホルモンはアドレナリンで他にはノルアドレナリン、ドパミンも副腎髄質ホルモンです。成長ホルモンなどの下垂体前葉ホルモンは前葉で生合成され分泌されます。副腎皮質ホルモンのアルドステロンを分泌させるのはレニンで、腎臓の傍糸球体細胞で作られます。
【正解①】
食事由来のトリグリセリドを運搬するのはどれか。
- HDL
- LDL
- VLDL
- カイロミクロン
【解説】
カイロミクロンは最も粒子が大きく肝臓・脂肪組織、末梢組織に小腸から吸収されたトリグリセリド(中性脂肪)を、胸管リンパ液および血液を通じて行います。
いずれも脂肪成分を運搬をするための血漿リボ蛋白質です。
HDL・・・末梢組織のコレステロールを肝臓へ
LDL・・・コレステロールを末梢へ
VLDL・・・トリグリセリドとコレステロールを末梢へ
【正解④】
ビタミンと欠乏症の組合せで正しいのはどれか。
- ビタミンB1-ウェルニッケ脳症
- ビタミンC一脚気
- ビタミンD一新生児メレナ
- ビタミンE一悪性貧血
【解説】
神経系の機能保持に重要な役割をもっているのはビタミンB1です。ウェルニッケ脳症はビタミンB1の欠乏によって起こる神経疾患で
・眼球運動障害
・失調性歩行
・意識障害
は代表的な症状です。
ビタミンKの欠乏・・・新生児メレナ(血液凝固因子の生合成に必要)
ビタミンB12の欠乏・・・悪性貧血(造血に必要)
【正解①】
腎臓でナトリウムイオンの再吸収を促進するのはどれか。
- バソプレシン
- アルドステロン
- レニン
- 心房性ナトリウム利尿ペプチド
【解説】
近位尿細管では腎臓における物質の再吸収の多くが行われます。ナトリウムイオンの再吸収を促進するのはアルドステロンです。その分泌を促進するのがレニンです。脱水や出血、ナトリウムイオンの不足などにより腎血流量が減少すると、腎臓の傍糸球体絹胞からレニンが分泌されます。
レニンの働き
・アンジオテンシノーゲンをアンジオテンシン1(A1)に変換
・A1→A2→アルドステロンのカスケードを動かす
抗利尿ホルモンで水の再吸収を促進させるのがバソプレシンです。
水とナトリウムの排泄を促すのは心房性ナトリウム利尿ペプチドです。
【正解②】