臥床患者の体位変換のポイント

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位変換をする患者は、生活自立度C1~C2レベルの患者です。
その状態になるまでの疾患、症状があることを念頭に置いて、同一体位でそれらに随伴する症状が出ない様に心がけましょう。
ここでは、基本的な右側、左側臥位、足高頭低体位、腹臥位について解説しますね

臥床患者の体位変換の準備と看護技術

準備

  • ① 必要に応じて体位変換用クッション
  • ② 必要に応じてリクライニングベッド

看護技術

  • ① 患者への説明
    まずは、実施する前に体位変換の趣旨を説明し、同意を得ます。
  • ② 右側、左側臥位にする場合
  • 患者を目的の方向の反対側に平行移動する
    →側臥位になった時に患者がベッド中心にいるようにします。
  • 患者に目的方向のベッド柵を持ってもらい、患者の背部中央、臀部を支え側臥位にする
    →側臥位にした際にベッド側の手が身体で圧迫されない様にします。
  • 補助具の調整
    →必要に応じてクッションなどを挟み、体位がずれないようにします。頭の位置も変わる為、枕の微調整もします。
  • 衣類調整
    →体位変換でしわになった衣類を伸ばします。

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足高頭低体位にする場合
  • 1)枕を外します
  • 2)足を挙げます
    →下肢をクッションなどで挙上します。リクライニングベッドを使用している患者の場合、ベッドごと下肢を挙上します。
腹臥位にする場合
  • 1)患者を介助者側へ移動します。
    →腹臥位にした際に患者がベッド中心にいるようにします。
  • 2)介助者が患者の反対側へ移動し、手前に引くように患者を反転します。
    →上肢は捻転しない様に頭部より上方を保ちます。
    →下肢は、反転する時に上方になる側の下肢を事前に介助者側へずらします。
  • 3)気道確保
    →腹臥位後、顔を横に向け呼吸ができるようにします。

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引用元 インスタグラム


臥床患者の体位変換、看護の実際

  • ① 患者への説明
    →対象患者が理解しやすいようにわかりやすい説明を心がけます。
  • ② 右側・左側臥位にする場合
    1)患者を目的の方向と反対側に移動する
    →そのまま体位変換すると、患者の位置がベッド端に近づき、転落のリスクが高くなります。体位変換中の転落もあり得る為、まずは、患者位置を移動します。

    2)患者に目的方向のベッド柵を持ってもらい、患者の背部中央、臀部を支え側臥位にする
    →側臥位にする際は、無理に変換しようとせず、自身のボディメカニクスを十分に発揮し、少ない力で変換できるように心がけましょう。

    3)補助具の調整
    →C2レベルの患者は、自己にて体位変換困難、つまり、体位維持も困難です。その為、クッションなどを用いて体位が固定できるようにします。この際、一点に圧力がかかっては、褥瘡が発生する危険があります。点で支えるのではなく、面で支えられるように補助具を工夫して導入します。

    4)衣類調整
    →体位変換しても衣類にしわができていたら皮膚の摩擦などで褥瘡が発生する可能性があります。表面だけでなく、ベッド、クッションが当たっているところまでしわを伸ばします。

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引用元 かんかん


足高頭低体位にする場合

  • 1)枕を外します
    →血圧が低い場合などにこの体位にしますが、枕で頭部が上がっていたらこの体位にする意味がありません。
  • 2)足を挙げます。

    →下肢の静脈還流を促すという意識で挙上しましょう。少ない角度でも重力で低い方に血流は流れるので、10°程の挙上でも十分効果的です。

腹臥位にする場合

  • 1)患者を介助者側へ移動します
    →側臥位時同様患者が転落しない様に体位変換した後の患者位置が、ベッド中央になるようにします。
  • 2)介助者が患者の反対側へ移動し、手前に引くように患者を反転します。
    →体位変換時に手前に引くことで万が一、患者の上下肢が捻じれた場合でもすぐに中止し対応できるとともに転落防止にもつながります。
  • 3)気道確保
    →特殊処置台のようにベッドに穴が開いていれば呼吸できますが、病室ベッドだと患者は、左右どちらかを向いて呼吸できるようにします。