看護洗髪の目的や根拠 観察のポイント

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今回は洗髪援助ついて説明していきます。

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看護師が実施する洗髪は一般的に美容室で行われる洗髪とは目的が異なります。

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洗髪車を使用することもありますしね!

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注目して欲しいのは「洗髪前後のアセスメント」「患者の体位の調整」です。

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洗髪方法によっては必要手順も異なりますよね!

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それでは一つ一つ見ていきましょう!

目次

洗髪の目的

洗髪に関するアセスメント

洗髪の援助の方法と手順、必要物品
1、ベッド上仰臥位にてケリーパットを使用する場合
2、ベッド上仰臥位にて洗髪車を使用する場合
3、洗髪台でストレッチャーまたは洗髪用椅子を使用する方法(仰臥位)
4、洗髪台で椅子を使用して行う方法(前屈位)

看護洗髪の目的

生理的目的

頭皮・毛髪の皮脂や汗、ほこりなどの汚れを除去し、皮膚の清潔を保ち頭皮の機能を促進させる。また、頭皮を清潔にすることで皮膚炎や湿疹などの二次感染を予防します。

社会的目的

外観を整えることにより他者に不快感や悪い印象を与えないようにし、円滑な人間関係を保てるようにします。

心理的意義

頭皮の汚れはかゆみや悪臭を引き起こすため患者が不快感を抱きやすいため、患者が爽快感をもつことで自己満足感や意欲を向上できることが期待出来る。

また、病棟での単調になりやすい生活のリズムを人間らしいメリハリのある生活に整える一助ともなります。

洗髪に関するアセスメント

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まずはバイタルサインのチェックですね

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血圧、体温、酸素飽和度など安定しているかどうか、全身の疲労感はないかなどを評価して実施可能か決定します。


バイタルサインの確認
血圧変動が激しい場合、急激な高血圧もしくは低血圧がある場合、発熱がある場合、酸素飽和度が低く呼吸状態が不安定な場合は急変する危険性があるので洗髪援助の中止を検討してください。

また、出血が続いている場合も洗髪による体温上昇により出血が助長される危険があるので要注意です。

セルフケア能力の確認

洗髪台まで移動できるか、首や手などを動かせるか、座位(前屈位)もしくは仰臥位を保てるか、自分で洗うことができるか
などを評価し、洗髪方法を決定します。

頭部の状態を確認

頭髪の汚れ、頭皮の湿疹・発赤の有無、臭気、かゆみ、ふけの有無、髪の長さなどから評価し、洗髪方法(シャンプーの種類の選択や回数や使用量)を決定します。

手術後患者や発熱していた患者、長期臥床患者は皮脂や汗が溜まりやすく、またセルフケア不足となりやすいため頭皮・毛髪の汚れが助長されます。

患者の全身状態を考慮しつつ適切な間隔で洗髪援助が行えるようにしましょう。

洗髪の援助方法

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洗髪援助は以下の9つの行程があります。

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洗髪方法により行程も異なるのでそれぞれ説明しますね!

洗髪援助行程
・洗髪の同意を得る→必要物品→環境整備→物品配置→患者の体位の調整→洗髪→頭皮・毛髪の乾燥→援助後の観察→後片付け

洗髪方法
・ベッド上仰臥位にてケリーパットを使用する場合
・ベッド上仰臥位にて洗髪車を使用する場合
・洗髪台でストレッチャーまたは洗髪用椅子を使用する方法(仰臥位)
・洗髪台で椅子を使用して行う方法(前屈位)

洗髪の同意を得る
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まずは、患者に洗髪の必要性、方法と所要時間、患者に協力してもらいたい事を説明し同意を得ます。

患者の全身状態を考慮しつつ、できるかぎり患者が好む体位や方法を選択するようにしましょう。

中には

    • 「二回シャンプーで洗ってほしい」

 

    • 「リンスはしなくていい」

 

  • 「ブラシは使わないでほしい」

など具体的な希望を提示されることもあります。

そのような場合も全身状態に問題なく清潔が保たれるのであれば出来るだけ希望に添えるようにしていきましょう。

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こういう、やりとりを通して患者と看護師の信頼関係がより深まります!

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洗髪は患者さんの生活援助の一つなのでできる限り患者さんの普段の生活・好みを考慮して援助計画を立てていきましょうね。

ベッド上仰臥位にてケリーパットを使用する場合

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次は洗髪に必要な物品を準備します。

必要物品の準備
・バスタオル
・タオル
・防水シーツ
・ケリーパッド
・空気入れ
・ピッチャー(大)(小)各1個
・給水用
・排水用バケツ各1個、
・温湯(41~43℃→洗髪時に使用する温湯は40~41℃が適温ですが、ベッドサイドの準備中に冷めるのを考慮してやや高めの物を準備するのが望ましいです。)
・シャンプー、リンス
・水(温度調整のため)
・ブラシ
・ドライヤー
・新聞紙
※ 必要時:耳栓用青梅綿、安楽枕、鏡

 

首に巻くタオル、防水シーツとバスタオルはあらかじめ防水シーツを下、上にバスタオルを置き扇子折りにしておきましょう。患者の頭を片手で支えている状態でも、もう片方の手でベッド上ですばやく広げることができます。ケリーパッドはベッドサイドに行く前に空気入れを使用して膨らませておきましょう。

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【環境整備】

室温は22~24℃に保てるよう設定します。

プライバシーの保護そして病室内の空調からの風が直接当たらないようにカーテンを閉める、ドアを閉めるなどして環境を整えます。

【使用する物品の配置】

ワゴンに温湯の入った給水用バケツ、ピッチャー、シャンプー、リンスなどを設置します。

実施者が動かなくても物品を取れるよう、ワゴンを実施者のすぐ横に設置しましょう。

作業動線を短くし援助を効率よく行えるようにします。

【患者の体位の調整】
  • ①患者の身体をベッド上に対角線になるように移動します。安楽な体位の保持のため、膝を曲げ膝下に枕を入れて腹部の緊張を緩和します。

    患者の身体(上半身)を移動させたあと首、腰にねじれが生じているため、すぐに下肢の位置を調整するようにしましょう。